BABY-G Presents Girl's PARTY!

LIFE STYLE

Maybe!×BABY-G タイアップ企画

いまMaybe!が注目している女性クリエイターにお話を聞く、インタビュー企画。憧れのクリエイターが自身のお気に入りのBABY-Gとともに登場し、過去・現在・未来の制作活動について語ります!

With BABY-G Vol.19
ハンドニットブランド “縷縷夢兎 (るるむう)” デザイナー
東 佳苗さん

悩みも諦めも、
ガーリーなニットの世界に昇華させたい

東佳苗さん紹介

1989年生まれ。福岡県出身。文化服装学院ニットデザイン科卒業。2009年よりハンドメイドブランド“縷縷夢兎”を立ち上げ、ハンドニットアイテムを中心に展開中。大森靖子、でんぱ組.inc、玉城ティナ等の衣装を手掛ける。またステージやミュージックビデオの空間演出やミス iD の審査員なども行う傍ら、短編映画『Heavy Shabby Girl』(2015)、『THE END OF ANTHEM』(2017)で映画監督も務める。

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子どものころは、あゆの影響でギャルファッション!

ファッションが好きになったのは浜崎あゆみさんの影響です。小学5年生のころにあゆに目覚めて、尻尾のキーチャームをボトムにつけたり、メイクを真似っこしたりしているうちに、すっかりギャルに。かなりませた子どもだったと思います。そこから中学3年生ぐらいまでnon-no系にいったり、CanCam系にいったり、いろんなファッションにトライしていました。中学2年生のころのViVi系ファッションの時が自分至上一番大人っぽかったですね。だいたいどこに行ってもOLと間違えられていました(笑)。当時はモテることばかり考えていて、それでいわゆる赤文字系と呼ばれていたきれいなお姉さん系のファッションをしていたんです。
現在のようなテイストの服に路線変更したのは高校2年生のころ。当時好きだった人が「zipper系の子が好きなんだよね」と言っているのを聞き、完全に彼の影響で、この青文字系と呼ばれていた個性的なファッションに目覚めたんです。それまでお姉さん系だったのが、急に青文字系の格好になったので周りの友達には随分突っ込まれました(笑)。でも、自分としてもこっちのほうがしっくりくるなというのがあって。青文字系のファッションの、制約のない自由なところが自分に合っていたのだと思います。その時期に、実際に自分で服をデザインして作ることに興味をもち、そこから独学で洋服を作り始めるようになりました。

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福岡時代に“縷縷夢兎”を立ち上げる

自分で服を作るようになって、ミシン以外にも指編みで制作をするようになりました。指編みと言っても誰にでもできるような簡単なもので、その時の自分にできることをやっていただけです。その時からなんとなく、ミシンより手作業のほうが好きだなという感覚がありました。
もちろん、その時点で自分の進路を明確に決めていたわけではありません。ずっと絵を描くことが好きだったので、絵をたくさん描いたり、シンガーソングライターになりたいと思っていた時期もありました。でも進学を考えた時に、服飾を学びたい、中でもニットを学んでみたいと思いました。それで高校卒業後地元福岡の専門学校に一年通い、それから東京に出て文化服装学院に入学しました。
私のブランドの“縷縷夢兎”(るるむう)は、福岡時代に始めたものです。最初は絵の仕事のほうが多くて、お店の看板を描いたり、ポストカードを売ったりしていました。上京してからは、ぬいぐるみアーティストのさとうかよさんや、シャンデリアアーティストのキムソンヘさんなどに影響を受けて、私もぬいぐるみを解体して小物を作ったり、アンティークパーツを使ってエプロンなどを作ったりしていました。今でも作品に通じる、“ちょっと気持ち悪さのあるものが可愛い”という私の価値観はシュルレアリストの映画監督、ヤン・シュヴァンクマイエルの影響が大きいですね。
福岡で立ち上げた後、“縷縷夢兎”は一時期休止していました。その間、現在『バンドじゃないもん!』というグループでアイドル活動をしている恋汐(こいしお)りんごちゃんと作った“ウサギノリンゴ”というブランドを経て、文化服装学院のニット科に進級したタイミングでまた新たに“縷縷夢兎”を再開させました。今のようなニットをメインにした作品はこのころから作り始めました。

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過去の私がなりたかった夢を、
服を着てくれる女の子たちに託す

もともと絵を描くのが好きだったり、シンガーソングライターになりたかった理由は、自分の中にあるものを吐き出して、それを作品にしたいという気持ちがあったからだと思います。ファッションというジャンルでは、その気持ちを直接反映するのが難しい。でも、ニットは、例えば「母さんが夜なべして……」とか、「彼氏のために手編みのセーターを……」とか、思いが重い、というようなものですよね(笑)。そういった、念がこもるようなニット独自の特性を使いながら、ガーリーな世界観を作りたいという気持ちがあります。今はあまり一般販売はしておらず、受注販売、もしくはアーティストの衣装など、依頼を受けての制作がほとんどです。不特定多数の人に向けてというより、ひとりの、その服を着るミューズのために作っています。
自分の道を歩むうちに「私に向いていないな」とか「これは私には無理だな」と、「諦める」ことは、誰にでもあることだと思います。私の場合は、そんな「過去に自分が諦めてしまったこと」の実現を、私の作品を着てくれる女の子たちに託しているところがあって。今一緒にお仕事をさせていただいている女の子たちは、過去の私がなりたかった存在でもあります。縷縷夢兎のコンセプトのひとつに少女コンプレックスというのがあるのですが、これは、映画の『エコール』のように性が未分化の、記号としての少女というものへの憧れです。これも私が決してなれないひとつの理想像を作品に託しているのかもしれません。

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これからやってみたいこと

私は映画の監督としても活動しています。2015年に『Heavy Shabby Girl』、今年は『THE END OF ANTHEM』という短編映画を撮りました。今度は長編映画にチャレンジしたいですね。また、今手がけているニット作品は、MVで着用されたり、アーティストの衣装になることが多いので、広告やCMなどもう少し様々な人に見ていただけるようなところで発表してみたいという野望があります。海外のアーティストの方とお仕事もしてみたい。それをきっかけに、いつか海外で個展を開けたらいいですね。

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着用モデルはコレ!

このBABY-Gは、淡いピンクの色味が気になって選びました。ピンクだけれどちょっと大人っぽい雰囲気が気に入っています。時計とカラーを合わせてピンクのトップスに、中には“縷縷夢兎”のキャミソールを着てみました!

※表示価格は、すべてメーカー希望小売価格です。