BABY-G Presents Girl's PARTY!

Maybe!×BABY-G タイアップ企画With BABY-G Vol.27
メディアアーティスト・
妄想インベンター
市原えつこ

CULTURE

いまMaybe!が注目している 女性クリエイターにお話を聞く、 大好評のインタビュー企画。
憧れのクリエイターが 自身のお気に入りの BABY-Gとともに登場し、 過去・現在・未来の 制作活動について語ります!

市原えつこ(いちはら・えつこ)さん紹介

1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性と日本文化に対する独特のデザインから、国内外の新聞・テレビ・ラジオ・雑誌等、世界中の多様なメディアに取り上げられている。

文系学部でデジタルテクノロジーと出合う

小さい頃から発明家になろう、と思っていたわけではないんです。大学も入学したのは文系の学部。そこでは、メディア・アートの研究やキュレーターをやっていらっしゃる草原真知子先生という教授のゼミに入りました。今のような活動をするきっかけとなったのは、草原先生の紹介でシステムアーティストの安斎利洋先生と出合ったこと。安斎先生はみんなを秋葉原のパーツ屋ツアーに連れていってくださるような方で、出す課題は「デジタルテクノロジーを使った作品企画を発案する」というようなもの。それがきっかけで、取り憑かれたように電気仕掛けの作品を作り始めました。
大学の卒業制作で先輩と一緒に作ったのが、触るとセクシーな声を出す大根のデバイス「セクハラ・インターフェース」です。当時は何か作りたいと思って、映像を制作したり、専門の学校に通って広告のコピーライティングを勉強したり、いろんなことに手をつけていて。様々な課題や制作をしていたのですが、なぜか下ネタばかり評価されるんですよ(笑)。マジメな案を50個出して、そこに変化球のつもりで下ネタを1つ2ついれたら、そっちばかりがピックアップされるんです。だったら、こっちを突き詰めたほうがいいのかなと思い、ピンク映画やストリップ劇場を観に行ったり、熱海の秘宝館へ行ったりして、日本のアダルトカルチャーリサーチみたいなことをやってみました。特に熱海秘宝館が面白くって。無駄にハイテクを使っているのに、超バカバカしい。例えばマリリンモンローのスカートがめくれる有名なシーンを、激しい送風をして再現する装置、みたいなものがたくさんあるんです。アホだなあ〜と思うんですけど、同時にすごく日本っぽいなあと思って。

アイデアは自分の体験がもとに

2015年に手がけたのが、「デジタルシャーマン・プロジェクト」。これはロボットに亡くなる前の動作や音声をプログラムし、死後49日間だけ再現させるものです。その方が亡くなった後、遺された人たちの喪失感を徐々に癒すような新しい弔い方を考えました。こういうアイデアは、日常の個人的な体験から生まれることが多いです。この場合は私の祖母が亡くなり、初めて近親者のお葬式に行った経験がもとにあります。それまでは実のところどうしてお葬式をやらなきゃいけないのか理解できなかったのですが、仏教の葬儀をひと通り体験してみると、一見意味がないように思えることも、遺された人たちの心を癒したり死と折り合いをつけるための儀式としてすごくよく設計されていて。それで、喪中の期間に、誰かが亡くなったときの悲しみを和らげるためのツールとして家庭用ロボットを使えないだろうか、と考えました。

日本の持つバイブスを、テクノロジーで体感できるようにしたい

私の作品は自分で要素技術やハードウェアを開発することには限らず、既存のデバイスやツールを活かして中のアプリケーションや外側の見せ方・演出の部分を作ることが多いです。テクノロジーを扱ってはいますが、開発者寄りではありません。その分、アイデアが生まれてから、作品としてリリースされて発表に至るまでの全てのフェーズで、雑用を含めていろいろやっています(笑)。
作品のテーマは、やはり日本的なものに惹かれますね。2017年に発表した「都市のナマハゲ」という作品も、秋田県の民族伝承のなまはげを、現代の東京に移植して再解釈したものです。世界中にメディア・アート作品がある中でも、日本人の作品はテクノロジーの使い方や発想に湿り気がある気がしていて。やはり島国なので、独特の閉鎖的な文化があるからか、濃く煮詰まっている感じがあるんですね。例えば、秘宝館も海外のセクシュアルなミュージアムのようなカラッとしたエロスではなく、しっぽりした雰囲気があります。私がやりたいのは、日本の民間信仰や古くからある土着的な宗教、そういう目に見えないものをテクノロジーを使って可視化してわかりやすくすること。それらが持つ、例えば祭りのようなバイブスを、テクノロジーで体感できるようにしたいです。

これからやってみたいこと

30歳になった途端に、欲望がグラグラしていて(笑)。今、純粋なアーティスト活動としては海外での作品発表や露出を増やそうと考えています。日本はアートよりもエンターテイメントのほうが市場が大きい。みんなアートにはあまりお金を落とさないけれど、ソーシャルゲームやアイドルには課金しますよね。逆に海外だとアートの市場が大きく、作品発表はしやすいと思ったんです。また、世界が注目している日本の産業が、エンタメ、特にアニメやマンガのような2次元カルチャーでもあるので、国内では日本のエンタメとテクノロジーを融合させて商業分野での活動を増やすことができないかと考えているところです。

着用モデルはコレ!

ファッションはちょっと苦手なんですが(笑)、今日はカジュアルなワンピースで。10代の頃大ブームだったこともあってBABY-Gにはスポーティなイメージがありました。でも、すごく上品なデザインのものや大人っぽいものがいっぱい出ているんですね。ビジネスシーンでも使えそうだし、30代に入っても着けられるのが嬉しいです!

※表示価格は、すべてメーカー希望小売価格です。

TAGS

    LATEST CONTENTS

      PICK UP